【8月5日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)に新加入したダルビッシュ有(Yu Darvish)が4日、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)戦で新天地デビューを果たし、7回を無失点、10奪三振の好投をみせた。ドジャースは6-0で快勝し、今季の通算戦績を77勝32敗としている。

 トレード期限の間際にテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)から3選手との交換トレードで加入した30歳のダルビッシュは、今季7勝目をドジャースでの初勝利で飾り、デーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督は「彼は期待していたことをすべてやってくれた」と喜んだ。

 レンジャーズで先発登板した最後の8試合で0勝5敗、防御率5.81に終わっていたダルビッシュだが、この日はメッツ打線を3安打1与四球に抑え、6月12日以来の勝利を挙げた。ドジャースでの初登板で10奪三振を記録するのは、2002年に石井一久(Kazuhisa Ishii)氏が成し遂げて以来の快挙となる。

 ダルビッシュは試合後、「ドジャースに来たからというわけではない。前回は10失点していたので少し心配していた。初登板で悪い投球はしたくなかった」とコメントしている。

 結果的にダルビッシュに必要だった打線の援護は、初回に先頭打者のクリス・テイラー(Chris Taylor)が、メッツの先発ジェイコブ・デグロム(Jacob deGrom)から放ったソロ本塁打だけだったが、ドジャースは2回にヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)が一発をスタンドにたたき込み、5回にはジャスティン・ターナー(Justin Turner)が追加点を挙げた。

 ドジャースではまた、チェイス・アトリー(Chase Utley)が2015年のナ・リーグ地区シリーズでメッツのルーベン・テハダ(Ruben Tejada)遊撃手に危険なスライディングを仕掛けて脚を骨折させたことを忘れていない相手ファンから、打席に立つたびに大きなブーイングを浴びていた。しかし、6回に放った2点本塁打がレギュラーシーズンのメッツ戦では通算39本目の本塁打となり、現役選手最多となった。

 ドジャースが6月7日以降の49試合で42勝目を飾るなか、最近6試合で5敗目を喫したメッツは、先発のデグロムがドジャース打線に5安打3四球で3失点を喫したものの、打者としては3回に1安打1盗塁を記録。メッツの投手が盗塁を記録したのは、2008年5月に二塁を陥れたオリバー・ペレス(Oliver Perez)以来だった。(c)AFP