【8月2日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)のコミッショナー、ドン・ガーバー(Don Garber)氏は1日、マイアミ(Miami)に新チームを発足させMLS参入を目指す元イングランド代表のデビッド・ベッカム(David Beckham)氏は「ゴールラインに立っている」とコメントした。

 シカゴ(Chicago)で2日に開催されるMLSオーナー陣の会合では、ベッカム氏のチーム参入が議題となる。

 投票でベッカム氏のチーム参入が承認されれば、スタジアム建設地やクラブハウス施設用地の確保に苦戦するなど、3年半以上にわたり宙に浮いていたプロジェクトが決着する運びとなる。

 2007年にMLSとの契約の一環として、ベッカム氏は通常より大幅に割安な2500万ドル(約28億円)で新クラブ参入が可能となっていた。

 地元紙マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)に対しガーバー氏は、「9年間の努力を経てわれわれはゴール地点に立っている。われわれがマイアミに行けばきちんと決着する」と話している。

「デビッドには選択肢があった。だがそのオプションは、パートナーとの正しい資本構成、適切なスタジアム計画、きちんとしたマーケティングとビジネス計画等、すべてのチームのオーナーの要求を満たす必要がある項目を達成しなければ、行使できなかった。今は計画を先に進めるために内部で決定を下す段階にある」

 ガーバー氏はベッカム氏のチーム参入が満場一致で承認されるかどうかは分からないとしている。2日の会合でベッカム氏のグループは、民間資金3億ドル(約330億円)で建設されるオーバータウン(Overtown)のスタジアム計画について最新の状況をオーナー陣に説明することになる。

 オーナー陣は現状のままチーム参入を認め、ベッカム氏が率いるグループを前進させることができる一方、地方政府の承認を必須とする区画変更の要件を満たすよう求めるなど、条件付きで計画を認める可能性も残している。

「投票はどういう方向に行くか分からない。まだゴールを切った訳ではない。努力を怠ってはならない」と、ガーバー氏は続けた。(c)AFP