【8月2日 AFP】米大リーグ(MLB)、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のマックス・シャーザー(Max Scherzer)が1日、先発登板したマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)戦でMLB初本塁打を放つも、直後に首のけいれんを訴え、わずか1イニングで降板した。

 ナショナルズはすでに、スター選手のスティーブン・ストラスバーグ(Stephen Strasburg)とジョー・ロス(Joe Ross)が故障者リスト(DL)に入っており、サイ・ヤング賞(Cy Young Award)に2度輝いたシャーザーもけがをしたとすれば、大きな痛手になる。

 敵地マーリンズ・パーク(Marlins Park)に乗り込んだナショナルズのシャーザーは初回、マーリンズ打線を三者凡退に切って取ると、続く2回表の攻撃で3点本塁打をたたき込んだ。しかし、直後の投球練習で首のけいれんを訴え、ダスティ・ベイカー(Dusty Baker)監督に「行けない」と告げると、わずか1回でマウンドを降りることになった。

 シャーザーは今季ここまで12勝5敗、防御率2.23の成績を残しており、仮に長期離脱となれば、球団史上初のワールドシリーズ制覇を目指すナショナルズに大きな壁が立ちはだかることになるだろう。

 チームの広報によると、シャーザーは首を寝違えていたため、予防措置として試合から引き下がったという。しかし、降板直後のダッグアウトでは、痛みに顔をゆがめる様子がとらえられていた。

 シャーザーは昨季、20勝7敗、防御率2.96、奪三振284で最多勝と最多奪三振のタイトルを獲得。今シーズンも145回と3分の1の投球回数は、ナ・リーグ最多となっている。(c)AFP