【8月1日 AFP】米大リーグ(MLB)は31日、トレード期限最終日を迎え、テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)のダルビッシュ有(Yu Darvish)投手が低迷するチームを離れ、両リーグを合わせてトップの勝率を誇るロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)へ移籍することが決定。各チームの交渉が成立する中で最も大きな動きとなった。

 30歳のダルビッシュは、2005年から2011年までの7年間を過ごしたプロ野球・北海道日本ハムファイターズ(Hokkaido Nippon Ham Fighters)から2012年にレンジャーズへ入団して以降、MLBオールスターに4度選出される活躍をみせている。

 日本が誇るスター右腕のダルビッシュがロッカーで撮影した自身の写真をツイッター(Twitter)に投稿してから間もなく、レンジャーズはトレード期限の10分前に同選手をドジャースへトレード。代わりにウィリー・カルフーン(Willie Calhoun)外野手、A.J.アレクシー(A.J. Alexy)投手、ブレンダン・デイビス(Brendon Davis)内野手を獲得した。

 ダルビッシュは今回のトレードにより、今季50勝54敗でア・リーグ西地区では首位と18ゲーム差の4位に低迷しているレンジャーズから、今季74勝31敗でナ・リーグ西地区の首位を独走しているドジャースへ移る。

 そのドジャースはこの他、ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)からトニー・ワトソン(Tony Watson)、シンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)からトニー・シングラーニ(Tony Cingrani)の中継ぎ投手2人を獲得した。

 ナ・リーグ西地区で首位と14ゲーム差の2位につけ、今季60勝45敗でプレーオフのワイルドカード争いをしているアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)は、マイナーリーグ投手のルイス・マデロ(Luis Madero)と引き換えに、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(Los Angeles Angels of Anaheim)からデビッド・ヘルナンデス(David Hernandez)投手を獲得した。

 一方、ア・リーグ東地区で首位に立つニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)と、それを0.5ゲーム差で追いかける2位のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)も動きを見せた。

 ヤンキースはマイナーリーグ3選手とのトレードで、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)から元オールスター選手のソニー・グレイ(Sonny Gray)投手を獲得した。

 レッドソックスはマイナーリーグ3選手と引き換えに、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)のクローザーを務めていたアディソン・リード(Addison Reed)投手を獲得。リードはセットアッパーとして、クローザーのクレイグ・キンブレル(Craig Kimbrel)につなぐ役目を果たすことになる。(c)AFP