【7月28日 AFP】今月22日に国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)入りを果たした元世界ランク1位のアンディ・ロディック(Andy Roddick)氏が、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)のテニスを目の当たりにするのは、スペインの画家パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)が傑作を描いているのを目撃しているかのようだったと例えた。

 現在34歳のロディック氏は、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)を制した2003年シーズンをトップで終えるなど計13週にわたり世界ランク1位に君臨。キャリア通算612勝213敗、ツアー通算32勝の成績を残したロディック氏は、2012年の全米オープンを最後に現役を引退した。

 長年のライバルであるフェデラーとナダルについて、ロディック氏は「彼らのレベルは見ていて信じられない。まるでピカソを見ている気分になる」と語った。ロディック氏は現役時代、四大大会(グランドスラム)決勝で4度にわたりフェデラーの前に涙をのんだ。

 ロディック氏はまた、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)とヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)の姉妹と同じ時代を過ごせたのも非常に幸運だったと回想し、「セレーナが母親になるのが待ちきれないよ。2030年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)決勝でも2人がプレーするのを見たいね!」とコメントした。

 米ロードアイランド(Rhode Island)州ニューポート(Newport)で行われた今回の殿堂入り式典では、ロディック氏と同じくグランドスラム優勝経験者のキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)氏をはじめ、パラリンピックの車いすテニスで計4個のメダルを獲得しているオランダのモニーク・カルクマンファンデンボッシュ(Monique Kalkman-van den Bosch)氏、テニスジャーナリストで歴史家のスティーブ・フリンク(Steve Flink)氏、そして革新的な指導者として知られ、2014年に85歳で亡くなった故ビック・ブレーデン(Vic Braden)氏が名を連ねた。