【7月23日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William)とヘンリー王子(Prince Harry)が母親のダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)が亡くなった日に、電話で短い親子の会話をしていたことが分かった。両王子がドキュメンタリー番組で明かし、その会話は今も心に重くのしかかっているという。

 ヘンリー王子はダイアナ妃の死から20年を迎えるに当たって制作されたITVのドキュメンタリー番組の中で、「パリ(Paris)からの電話だった。私が何を言ったかはよく覚えていないけど、会話が短過ぎたことを一生後悔するのは間違いないだろう」と語った。

 母親を亡くしたとき、ウィリアム王子は15歳、ヘンリー王子は12歳だった。

 1997年8月、ダイアナ妃と恋人のドディ・アルファイド(Dodi Fayed)氏が乗っていた車はパパラッチに追跡されている途中、パリ中心部のトンネル内で衝突し、2人と運転手のアンリ・ポール(Henri Paul)氏が死亡した。ポール氏の血液からは後に法定の上限を超えるアルコールが検出された。

 王子たちは当時、スコットランド(Scottland)のバルモラル城(Balmoral estate)にいた。ウィリアム王子はダイアナ妃に対し、弟と一緒に過ごしていた「とても楽しい時間」について話したという。

「ヘンリーと私は『じゃあ、またね』と言って早く電話を切りたくて仕方なかった。それから何が起きるかについて知っていたなら、あんなぶっきらぼうな態度は取らなかった」と、ウィリアム王子。「あの時の会話がずっと私の心から離れない。重くのしかかっている」

「ダイアナ、私たちの母:彼女の人生と伝説(Diana, Our mother: her Life and Legacy)」と題されたドキュメンタリーは英国で24日に放映される。(c)AFP