【7月22日 AFP】ツール・ド・フランス(2017 Tour de France)は21日、第19ステージ(アンブランからサロンドプロバンス、222.5キロメートル)が行われ、、ディメンションデータ(Dimension Data)のエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(Edvald Boasson Hagen、ノルウェー)がステージ優勝を飾り、チームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)がマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を死守した。

 今大会の第7ステージで、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のマルセル・キッテル(Marcel Kittel、ドイツ)に写真判定で敗れているボアッソンハーゲンは、20人で構成された逃げ集団の中で走っていたが、終盤の3キロで抜け出して優勝した。

 チームサンウェブ(Team Sunweb)のニキアス・アルント(Nikias Arndt、ドイツ)がステージ2位に入り、オリカ・スコット(Orica-Scott)のイェンス・クークレール(Jens Keukeleire、ベルギー)が3位でフィニッシュしている。

 スカイに所属していた2011年大会にも2度のステージ優勝を果たしている30歳のボアッソンハーゲンは、「とてもうれしい。上出来の結果だ。今回は写真判定の必要はなかったから、本当に良かった」とコメントした。

 ゴールまで残り約3キロメートルの環状交差点(ラウンドアバウト)で短いコースを選択し、アルントとともに逃げ集団を出し抜くのに成功したことについて、ボアッソンハーゲンは「事前に(今ステージの)映像を確認していたので、右側の方が短いことは分かっていた」と明かした。

「ニキアスがアタックを仕掛けて、それについて行った。最後に自分がスパートしたときは、彼がついてこられなかったのでとても満足だ」

 今大会の勝負を決するマルセイユ(Marseille)での個人タイムトライアルを控え、フルームはメイン集団のなかで焦らずに快走して総合首位を維持。同2位につけるアージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)とは23秒差、同3位に続くキャノンデール・ドラパック(Cannondale Drapac Pro Cycling Team)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)とは29秒差の接戦となっている。

 フルームは、「明日はコースに全力を尽くす日だ。すべては明日にかかっている。総合争いでは3位まで約30秒しかなく、まだ勝負はついていない」と気を引き締めた。(c)AFP/Barnaby CHESTERMAN