【7月21日 AFP】男子米国ツアーメジャー第3戦、第146回全英オープン(The 146th Open Championship)は20日、英サウスポート(Southport)のロイヤル・バークデール・ゴルフクラブ(Royal Birkdale Golf Club)で初日が行われ、ジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)が5アンダー「65」で回り、同胞のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)、マット・クーチャー(Matt Kuchar)と並んで首位発進を決めた。

 ポール・ケーシー(Paul Casey、イングランド)と元マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)覇者シャール・シュワーツェル(Charl Schwartzel、南アフリカ)が1打差の4位タイにつけるなど、午前中の悪天候を避けることができた選手たちで上位争いは非常に混戦となっている。

 しかし、スピースのライバルであるロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)と世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)は、ともに1オーバーで遅れをとる結果となった。

 5バーディー、ノーボギーの素晴らしいゴルフを披露した世界3位のスピースは、18番でバーディーパットを外しながらも「きょうはこれ以上ない出来だった」とした上で、「すべてが安定していた。全体的に(10点中)9点をつけられると思う――ティーショット、ショットの力強さ、ショートゲーム、そしてパット。しっかりとコントロールされている。安定感を持続できるかが問題となってくるね」と語った。

 2015年のマスターズと全米オープン(2015 US Open Championship)を制したスピースだが、直近のメジャー5大会では初日をアンダーパーで回れずにいた。

 一方、1か月前の全米オープンでメジャー初タイトルを獲得したばかりのケプカは、前半を1アンダーで折り返すと、バックナインは11番ホールから3連続バーディーを記録。さらに、パー5の17番ではバンカーから直接ねじ込んでイーグルを奪った。

 仮にスピースかケプカのどちらかが今大会を制すと、7大会連続でメジャー初優勝者が誕生している最近の流れが断ち切られるが、クーチャーが栄冠に立てば記録が続くことになる。

 39歳のクーチャーは、フロントナインを5アンダー「29」で回ると、そのままノーボギーで初日を締めくくった。ホールアウト後に直近6度の全英オープンのうち5人の優勝者が39歳以上だったと知らされたクーチャーは「年齢に関係なく、この場にいれば誰もがタイトルを夢見るもの。これまで経験を積んできたが、今はゴルフ人生でも絶頂期にあると感じている。誰にも負けないくらいチャンスがあると思う」と話した。(c)AFP/Andy SCOTT