【7月20日 AFP】男子米国ツアーメジャー第3戦、第146回全英オープン(The 146th Open Championship)が20日、英リバプール(Liverpool)北部に位置するサウスポート(Southport)のロイヤル・バークデール・ゴルフクラブ(Royal Birkdale Golf Club)で開幕。そこでAFPは、優勝候補に挙げられている5人の最近の調子をまとめた。

■ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)
世界ランキング:1位/メジャータイトル:1勝(2016年全米オープン選手権〈2016 US Open Championship〉)

 ゴルフ界屈指の飛ばし屋として知られるジョンソンは、昨年の全米オープンを制したものの、その後のメジャー大会では精彩を欠いており、全米プロゴルフ選手権(2016 PGA Championship)と先月の全米オープンでは予選落ちを喫したほか、第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)も腰の故障で欠場した。

 けがから復帰後のツアーでは不本意な結果が続いてるが、ブックメーカーのオッズでは依然として優勝候補に挙げられている。最近では、カナダの伝説的なアイスホッケー選手、ウェイン・グレツキー(Wayne Gretzky)氏の娘で婚約者のポーリーナ(Paulina Gretzky)さんとの間に第2子が生まれたばかりだ。

■松山英樹(Hideki Matsuyama
世界ランキング:2位/メジャータイトル:なし

 昨年から素晴らしい成績を残している松山は、世界ランキングで日本人最高の2位まで上り詰めた。今年2月のウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open 2017)では連覇を果たしたほか、先月の全米オープンでも2位タイに入っており、最近12か月でツアー5勝を記録している。

 昨年の全米プロゴルフ選手権では4位タイ、今年のマスターズでは11位タイに入っている松山は、PGAの賞金ランキングでもジョンソンに次ぐ2位につけており、アジア勢では2009年に全米プロゴルフ選手権を制した梁容銀(Yong-Eun Yang、韓国)以来のメジャー優勝者を目指している。

■ジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)
世界ランキング:3位/メジャータイトル:2勝(2015年マスターズ、全米オープン)

 今月末に24歳の誕生日を迎えるスピースは、その若さですでに素晴らしい偉業を成し遂げている。先月のトラベラーズ選手権(Travelers Championship 2017)で優勝を果たし、23歳にしてツアー二桁勝利を飾ったのは、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)に次いで史上2人目の快挙となった。

 しかしながら、5打差でリードしながら最終日に逆転されて2位に終わった昨年のマスターズ以降、2015年にメジャー大会で2連勝を飾ったような圧倒的な強さは発揮しておらず、先月の全米オープンでも35位タイに終わっている。

■ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)
世界ランキング:4位/メジャータイトル:4勝(2011年全米オープン、2014年全英オープン、2012年&2014年全米プロゴルフ選手権)

 前回のロイヤル・バークデール・ゴルフクラブを制した2008年のパドレイグ・ハリントン(Padraig Harrington、アイルランド)のように、今大会で優勝を目指しているマキロイは、コースからほど近いホイレイク(Hoylake)のロイヤル・リバプールGC(Royal Liverpool Golf Club)で行われた2014年大会以降、クラレットジャグ(Claret Jug)を手にしていない。

 しかし、今大会を控えてベストの調子とは言えないマキロイは、2017年シーズンは1勝もしておらず、4月のマスターズでは7位タイに入ったものの、全米オープンでは決勝ラウンドを逃し、自身がホストを務めた今月のアイルランド・オープン(Irish Open 2017)に続き、スコティッシュ・オープン(2017 Aberdeen Asset Management Scottish Open)でも予選落ちを喫した。

■ヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson、スウェーデン)
世界ランキング:8位/メジャータイトル:1勝(2016年全英オープン)

 ロイヤルトゥルーン(Royal Troon)で行われた昨年大会で、40歳にしてメジャー初優勝を飾ったステンソンは、2008年のハリントンに次ぐ大会連覇を目指している。今季のメジャー大会では2戦とも予選落ちを喫するなど不調が続いているものの、今大会では依然として優勝候補の一人に挙げられている。

 ステンソンは「昨年はキャリア最高の年だったが、好機を逃さなかったともいえる。いくつかの大会で最高のプレーができたことが、とても重要だった。それを目指して安定性を取り戻していきたい。今週の調子についての良し悪しは、何とも言えない」と語った。(c)AFP