【7月10日 AFP】オランダ・エールディビジのアヤックス(Ajax)は9日、オーストリアでの練習試合中にMFアブドゥルハーク・ヌーリ(Abdelhak Nouri)が倒れ、一時の危篤状態からは脱したものの、現在も病院で集中治療を受けていることを明らかにした。

 ヌーリが心臓疾患で突然倒れたことを受け、アヤックスは10日に予定していた公開練習をキャンセルし、ヌーリは「現在、集中治療室で眠り続けているが危機は脱している」と声明で発表した。

 現在20歳のヌーリは、オーストリア・インスブルック(Innsbruck)郊外のツィラータール(Zillertal)村で行われたドイツ・ブンデスリーガ1部、ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)との試合中に突然ピッチに崩れ落ちた。原因は不整脈で、現在は回復しているとみられる。

 アヤックスの若手有望株の一人に挙げられているヌーリは、ヘリコプターでインスブルックの病院に搬送された。クラブ関係者にAFPが取材したところ、現在は親族5人がオーストリアに飛び、同選手に付き添っているという。

 今回の事態を受け、アヤックスは今季初めてファンに公開する予定だった10日の練習を取りやめ、「公開練習はいつも楽しい雰囲気で行われているため、アヤックスとして現時点で開催するのは不謹慎であると判断した」と述べた。

 アヤックスはまた、マルセル・カイザー(Marcel Keizer)新監督の下で行われていた合宿の締めくくりとなった8日の試合も中止している。

 ヌーリは昨年9月に行われたオランダ杯(Dutch Cup 2016-17)のヴィレムII(Willem II)戦でデビューを飾り、この試合で得点を記録。昨季はアヤックスのリザーブチーム、ヨング・アヤックス(Jong Ajax)での活躍が認められ、エールステディヴィジ(2部)の年間最優秀選手に選出された。(c)AFP