ライオンズとNZの第3戦はドロー、対戦成績1勝1敗1分でシリーズ終了
このニュースをシェア
【7月9日 AFP】ラグビーテストマッチが8日、ニュージーランド・オークランド(Auckland)のイーデン・パーク(Eden Park)で行われ、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)は、終了3分前にオーウェン・ファレル(Owen Farrell)がロングレンジのペナルティーゴール(PG)を決め、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)と15-15で引き分けた。
イーデン・パークで23年間負けていないオールブラックスは、終了間際に相手オフサイドによりPGの機会を得たが、ビデオ確認の結果、判定が覆って勝利を収めるチャンスを逃した。
前半にジョーディー・バレット(Jordie Barrett)が1トライ1アシストを記録したオールブラックスは、終了まで残り約20分でボーデン・バレット(Beauden Barrett)がPGを決めて15-12と勝ち越したが、ライオンズは終盤にファレルが48メートルのペナルティーキックを入れて同点に追いついた。
ライオンズはファレルが4本のPGで12得点を記録し、ハーフタイム直後にはエリオット・デイリー(Elliott Daly)もPGを決めている。
ツアーの序盤ではオールブラックスになすすべがなかったウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)ヘッドコーチ(HC)の率いるライオンズは、最終的に汚名をそそぐことはできたものの、両チームにとって満足のいく結果とはならなかった。
ライオンズがオールブラックスと引き分けたのは、ツアー129年の歴史で初めてとなり、引き分け自体もスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)と引き分けた1955年以来のこととなった。
オールブラックスのスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)HCは「最後まで必死に戦い、最後はトロフィーに手をかけていたが、面白くもなんともない結果となった」と悔しさをにじませた。
最後のペナルティーキックが覆った判定についてハンセンHCは、「小さい子どもたちは、良いことも悪いことも受け入れなさいとしつけられるが、われわれもそうしなければならない。審判が下した決定なのでわれわれはそれに従う」とコメントしている。(c)AFP/Chris FOLEY