【7月11日 CNS】青海(Qinghai)省にある中国最大の塩水湖である青海湖(Qinghai Lake)に流れ込む主要河川・沙柳河(Shaliuhe)で5日、10回目となる湟魚の稚魚放流イベントが行われ、人工飼育した60万匹の湟魚の稚魚を現地のチベット族住民や観光客が放流した。地元自治体の漁政部門によると、今年これまでに放流された稚魚の数は1100万匹を超え、例年にない規模となっている。

 湟魚は、学術名「青海湖裸鯉(Gymnocypris przewalskii)」と呼ばれ、コイ科ではあるが鱗が全くない青海湖の固有種で、2004年以降は中国国内の「絶滅危惧種」リストの中にも入っている。

 青海省漁業局によると、2002年より毎年、700万匹の稚魚養殖に成功しており、2015年と16年は養殖規模が1000万匹に達した。

 この日のイベントに出席した青海省農牧庁の鞏愛岐(Gong Aiqi)副庁は、「2002年以来、当省では累計で1億数千万匹に近い稚魚を放流してきた。湖に現存する固体数も同時に保護する方策で、湟魚の全体数はかなり回復してきた。16年度末で湟魚の全重量はすでに7万800トンにまで回復しており、保護開始当時と比べても27倍近くになる」と述べた。

 現在、湟魚は産卵期に入っている。河川内に引っかかってしまっている湟魚を、現地の政府職員や住民、僧侶などが洗面器やバケツを使って救助活動を行っている。

 今回の放流を通して、湟魚の保護だけでなく、青海湖の生態環境も改善する事につながり、青海湖の知名度を上げる効果をもたらすだろう。(c)CNS/JCM/AFPBB News

※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。