【6月24日 AFP】17MLBは23日、各地で試合が行われ、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の田中将大(Masahiro Tanaka)とテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)のダルビッシュ有(Yu Darvish)が米国の地で初めて投げ合った。試合は延長10回裏にヤンキースが得点し、2-1でサヨナラ勝ちを収めた。

 田中は8回を投げて3安打無失点、その間に16人を連続で打ち取る好投を見せた。一方、それをわずかに上回る好投を見せたダルビッシュは7回2安打無失点、今季最多タイの10奪三振を記録したが、7回終了後に右腕の張りを訴えて降板となった。

 大リーグでは初めてとなった両投手の投げ合いは、プロ野球を含めれば通算5度目の直接対決。前回の対戦は2011年7月で、その試合ではともに完投している。

 田中には勝敗はつかず、直近8回の先発登板では未勝利となっている。とはいえ、プレーボール時に防御率6.34としていた田中は、敵地フェンウェイ・パーク(Fenway Park)でボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)打線を3安打に抑えたときのような投球をみせた。

 田中の何が効いていたかと問われたヤンキースのジョー・ジラルディ(Joe Girardi)監督は「すべて」と応じると、一方でレンジャーズのジェフ・バニスター(Jeff Banister)監督は「彼ら2人は素晴らしい日本人投手。これまでに対戦したこともあって日本ではスター選手だったが、ここでもスターだ」と称賛の言葉を口にした。

 日本人の先発対決は大リーグでは今回が15回目で、そのうち7試合にはヤンキースが関係している。ダルビッシュは12年と13年に黒田博樹(Hiroki Kuroda)氏と対戦しており、今回が3度目の経験となった。

 ダルビッシュは試合後、「お互いに良いピッチングができた。本当に意識せず普通に投げましたけど、お互いに引き立て合ったのかなと思う」と振り返った。(c)AFP