【6月22日 AFP】ドイツの週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は22日、同国の対外情報機関「連邦情報局(BND)」が、ホワイトハウス(White House)など米国の公的機関や企業などに対し、長期にわたってスパイ活動を繰り広げていたと報じた。

 シュピーゲルの報道によると、1998年から2006年にかけて監視活動のために使用した約4000もの選別用キーワードのリストをBNDが所持していたことを示す書類を同誌が閲覧したという。

 その中には、ホワイトハウスや米財務省および国務省内で使用されていた電話番号やファクス番号をはじめ、メールアドレスも含まれていたという。

 またスパイ活動の対象は、他にも米空軍や海兵隊といった軍機関から、米航空宇宙局(NASA)、さらには国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)まで広がりを見せ、国際通貨基金(IMF)といった国際機関、外国の大使館も標的となっていたという。

 BNDはシュピーゲルの報道についてのコメントを拒否した。(c)AFP