【6月18日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、全米オープン選手権(2017 US Open Championship)は17日、米ウィスコンシン(Wisconsin)州のエリンヒルズ(Erin Hills)で3日目が行われ、各選手が次々に好スコアを記録する中で、ブライアン・ハーマン(Brian Harman、米国)が2位に1打差をつけて単独首位に立った。

 夜の間に激しい雨が打ちつけたコースは、バーディーを奪うには絶好のコンディションとなり、コースが夕闇に染まる頃にはリーダーボードは赤い字(アンダパー)の海に変わっていた。

 その中で、4人が並ぶ首位タイから抜けたハーマンは、6バーディー1ボギーでスコアを5ストローク伸ばし、単独首位に立った。30歳のハーマンは、全米オープンには2012年と2015年の2回出場しているが、どちらも予選落ちに終わっていた。

 1打差の2位には、ジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)とブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)、トミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood、イングランド)がつけている。この日4アンダーを記録したリッキー・ファウラー(Rickie Fowler、米国)も、2打差の単独5位と優勝争いにしっかり生き残り、悲願のメジャー初制覇を目指す。

 韓国のキム・シウ(Si Woo Kim)がファウラーと1打差の単独6位につけ、その下には通算8アンダーの7位タイでパトリック・リード(Patrick Reed)、ラッセル・ヘンリー(Russell Henley)、チャーリー・ホフマン(Charley Hoffman)の米国勢3人が並んでいる。

 3日目に好スコアを記録する選手が続出し、さらにダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)、ジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)の世界ランキング上位3人が予選落ちしたことで、最終日は多くの選手に優勝の可能性が残される形となった。

 上位16人までの中にメジャータイトルを持っている選手は一人もおらず、それを考えれば、このところ6大会続いているメジャー初優勝の流れは、7回に伸びる可能性が高い。

 アジア勢では、キムがメジャー制覇を目指す戦いをリードし、松山英樹(Hideki Matsuyama)はスコア65を記録した2日目の勢いを続けることができなかった。

 世界ランキング4位の松山は、1アンダーのスコア71にとどまり、通算6アンダーで首位のハーマンとは6打差の14位タイとなっている。(c)AFP/Rob Woollard