【6月19日 CNS】13日の上海市政府による記者会見によると、2016年の上海(Shanghai)での商権侵害の調査立件数は3570件で、これは前年同期比で12.9%増、金額ベースでは1億7000万元(約27億5000万円)、これも前年同期比で34.9%増だった。

「国際的に影響力を持つ科技刷新センター」を建設中の上海にとって、知的財産権の保護はとりわけ重要だ。市政府の各部門が共同で連携し偽物の取締りを行い、ビジネス環境における法治化と国際化、便利化を目指している。

 上海公安当局は1年を通し12の「取り締まり作戦」を実施し、偽物や商権侵害事件検挙670件、1125人の容疑者を逮捕した。検査機関が受理した逮捕案件は308件、公訴事件は574件。裁判機関が受理した一審の偽物商品犯罪事件は523件にのぼる。

 また昨年、上海は国外法執行機関とも協力し港と市場の法律執行を強化。商権侵害事件206件、著作権侵害製品500万件を取り締まった。

 その一方で民生分野での取り締まりも強化した。製品品質をめぐるガバナンスを深め、消費品、省エネ・環境保護製品、建築材料、農業、民生調査など5項目を重点的に取り締まり、結審された各種違法案件は1643件、前年同期に比べて104%増加した。

 上海市政府はこれらの取り組みについて、市の偽物や商権侵害の違法犯罪の拡大傾向は効果的に抑制されることになったと評価した。(c)CNS/JCM/AFPBB News