【6月8日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は7日、イランの首都テヘラン(Tehran)で起きた同時攻撃事件を受けて声明を出し、犠牲者に哀悼の意を表した上で「テロ支援国は自らが助長する悪の犠牲になる恐れがある」と言及した。一方、イランの精鋭部隊「革命防衛隊(Revolutionary Guards)」は攻撃に米国とサウジアラビアが関与していると主張し、報復を誓った。

 事件では武装した男や自爆犯らがテヘラン中心部の国会議事堂と郊外のルホラ・ホメイニ(Ayatollah Khomeini)廟(びょう)をほぼ同時に襲撃。これまでに13人が死亡した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。イラン国内でISによる攻撃が起きたのは初。

 トランプ大統領は短い声明で「イランでテロ攻撃の犠牲になった罪のない人たちとイラン国民に祈りをささげる」と表明。その上で「テロを支援する国は自らが助長する悪の犠牲となる恐れがあると強調しておく」とした。

 一方、イランの革命防衛隊は6日の声明で「今回のテロ行為は米大統領と中東の反動国家の一つ(サウジアラビア)の指導者が会談した1週間後に起きており、彼らがこの残虐行為に関わっていることを示している」と主張。

「革命防衛隊はこれまで、罪のない民の血が流されれば必ず報復することを証明してきた」と述べている。(c)AFP