【6月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2017)は4日、男子シングルス3回戦が行われ、錦織圭(Kei Nishikori)との歴史的な一戦でフルセット負けを喫した韓国の新鋭チョン・ヒョン(Hyeon Chung)が試合後、「ケイとプレーできたのは光栄」と対戦相手を称賛した。

 ノーシードのチョンは3日、第3セットを終えた時点で1-2と錦織に先行を許していたが、雨天サスペンデッドが決まった第4セットの場面では3-0と2ブレークアップの状態にしていた。

 試合が再開されたこの日、世界ランキング67位のチョンは決着を最終第5セットへと持ち込んだが、最後はダブルフォールトを犯し、錦織が7-5、6-4、6-7(4-7)、0-6、6-4で4回戦進出を決めた。

 ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)3回戦で初のアジア勢対決を実現させた21歳のチョンだが、前日の雨天サスペンデッドは自身にとってタイミングが悪かったと認める。

 前日に試合を続けられた方がよかったかと問われたチョンは「もし昨日プレーできたら、その方が私にとっては良かったかもしれない」と回答。しかし悔しい敗戦にも「パリ(Paris)では素晴らしい経験が積めた。グランドスラムで初めて3回戦に進めた。次のグランドスラムが楽しみだ」と明るい態度を示した。

「ケイとプレーできたのはものすごく光栄なことだった。彼は世界でも最高の選手。きょうのケイとの試合はタフだった」

「非常に速く、良いストロークの展開だった。自分のベストは尽くしたし、また次のチャンスを待つよ」

 韓国人選手としてリー・ヒュンタク(Hyung-Taik Lee)氏以来2人目の四大大会16強はならなかったチョンだが、今大会でのパフォーマンスが母国におけるテニスへの関心が高まることにつながればと願っている。

「私の国ではテニスはまだ人気ではないので、韓国でもっと人気にしたい」

「自分の最高ランキングを更新したい。まずはトップ50。それをクリアしたら、また(目標を)変えると思う」 (c)AFP/Martyn WOOD