【6月3日 AFP】ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力と戦闘を続ける義勇軍の司令官で、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の暗殺を図った容疑で過去に服役したことがあるチェチェン人男性が1日、ウクライナの首都キエフ(Kiev)で新聞記者を装った男に銃で撃たれ、病院の集中治療室に収容されたことが分かった。

 アダム・オスマエフ(Adam Osmayev)氏(36)と妻アミーナ・オクエバ(Amina Okuyeva)氏は、仏紙ルモンド(Le Monde)の記者を名乗る男からインタビューを受けることになっていた。キエフ市内中心部で男と落ち合い、車に乗り込むと、自称記者が銃を取り出し、オスマエフ氏の胸に発砲。すかさず妻のオクエバ氏が自身が携行していた拳銃で男に向かって4度撃ち返した。

 オスマエフ氏は襲撃犯に撃たれて負傷。妻オクエバ氏の応戦で、相手の男もけがをしたという。オスマエフ氏と自称記者は病院に搬送されたが、2日には容体が安定し、警察によれば襲撃犯は取り調べに応じられるほど回復している。

 警察官らによれば、襲った男はアレクサンドル・ダカール(Alexander Dakar)名義のウクライナのパスポートを所持していた。(c)AFP/Olga SHYLENKO