【5月29日 CNS】中国で開催された海南航空現代物流グループ設立大会で18日、海南航空グループ(HNA Group)傘下の揚子江航空(Yangtze River Airlines)が、「西安(Xian)-アムステルダム(Amsterdam)」、「西安-上海(Shanghai)-アンカレッジ(Anchorage)-シカゴ(Chicago)」の貨物航路を正式に開通したことを発表した。

 中国政府の「一帯一路(One Belt One Road)」提案の推進に伴い、中国西部内陸の対外開放と、陝西(Shanxi)省の「空のシルクロード」の建設に新しいチャンスが巡ってきた。都市発展の重要な推進力として、商流、物流、資金と情報が集まる航空物流業は、ますます注目されている。

 欧州や米国との重要貨物航路として、上述2つの国際航路はすでにそれぞれ4月13日、4月14日に試運航が開始された。輸送貨物は生鮮類製品、半導体電子部品、医薬製品、設備部品など高付加価値の輸出貨物で、これまで計15フライト、総輸送量1367トンの貨物を輸送した。

 海南航空現代物流グループ有限公司の張偉亮(Zhang Weiliang)董事長兼CEOは、「近い将来、海南航空現代物流は西安をグローバルな貨物航運の中枢、基幹航路に成長させたい。同時に、各地域の航路貨物支線ラインも開拓する。ソウル(Seoul)、ドバイ(Dubai)、イスタンブール(Istanbul)、香港(Hong Kong)、東京、シンガポール、バンコク(Bangkok)等などの貨物も当日運べるようになる」と述べた。

 西安咸陽(Xianyang)国際空港の統計によると、2017年1月~4月の累計貨物フライトは10万1000便、旅客数1323万人、貨物郵送量7万8000トンと、それぞれ前年比10.3%、14.3%、6.9%の伸び率を見せた。(c)CNS/JCM/AFPBB News