【5月22日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2017)は21日、第15ステージ(バルデンゴからベルガモ、199キロメートル)が行われ、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のボブ・ユンゲルス(Bob Jungels、ルクセンブルク)がキャリア初のステージ優勝を飾った。チームサンウェブ(Team Sunweb)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)は総合首位の座を守っている。

 大会序盤には総合首位に立ってピンクジャージ―(マリア・ローザ)を着用していたユンゲルスは、最終盤のスプリント争いの集団内で絶好の位置につけると、優勝候補に挙がっているモビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)を抑え込んだ。

 オールラウンダーのユンゲルスは「スプリント勝負では自分にとって初めての優勝。それをジロを成し遂げられて最高だ。簡単にできることではないけれど、この勝ちは本当にうれしい」とコメントした。

 サンウェブを率いるデュムランと追走集団はトップから遅れること6秒差でフィニッシュ。この結果デュムランは今大会最後の休養日を22日に控える中、総合2位のキンタナとの差を2分41秒とした。

 16日に行われた第10ステージの個人タイムトライアルで優勝を飾ったデュムランは、総合首位の座をキンタナから奪い、一時は3分近い差をつけていた。とはいえ、勝負が決する大会3週目は山岳ステージに突入することもあり、クライマーのキンタナは本領を発揮することが予想される。

 23日に行われる第16ステージ(ロベッタからボルミオ、222キロメートル)ではステルヴィオ(Stelvio)峠の2度の山越えが待ち受けている。(c)AFP