【5月15日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2017)は14日、第9ステージ(モンテネーロ・ディ・ビザッチャからブロッカウス、149キロメートル)が行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)がステージ優勝を飾り、ピンクジャージ―(マリア・ローザ)を獲得した。

 13.6キロメートルに及ぶ心臓破りの上り坂でレースを切り裂くのではと注目された2014年大会王者のキンタナは、残り6キロメートル付近からアタックを何度も仕掛け、周囲の予想通りに前回王者ヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)や他のライバル選手を置き去りにした。

 FDJのティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)とチームサンウェブ(Team Sunweb)のトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)を24秒差に抑えたキンタナは、クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のボブ・ユンゲルス(Bob Jungels、ルクセンブルク)から総合首位の座を奪っている。

 キンタナが総合順位で2位のピノと28秒差のトップに立っている一方、2度の優勝経験を誇るバーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のニバリは首位から1分10秒差と遅れを取り、地元勢として苦しい形になっている。また、サンウェブのデュムランが30秒差の総合3位、トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のバウケ・モレッマ(Bauke Mollema、オランダ)が51秒差の同4位に浮上している。

 ベルギーの伝説的選手エディ・メルクス(Eddy Merckx)氏を1967年にジロ初制覇へとのし上げた上り坂で圧巻の走りを披露したキンタナは「ステージ優勝し、ライバルからリードを奪えたことがうれしい」、「攻めなければならなかった。チームには感謝したい。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた」と喜びを語った。(c)AFP/Justin DAVIS