【4月24日 AFP】23日に行われたフランス大統領選挙の第1回投票で、中道系独立候補で政治運動「前進(En Marche)」を率いるエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)前経済相(39)の決選投票進出が確実となったことを受け、欧州首脳は相次いでマクロン氏への支持を表明した。

 欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長は、親欧州連合(EU)のマクロン氏を祝福。決選投票での「検討を祈る」と述べた。

 また欧州委員会副委員長(EU外交安全保障上級代表)を務めるフェデリカ・モゲリーニ(Federica Mogherini)伊元外相は、決選投票進出を喜ぶマクロン氏の支持者らが掲げるフランス国旗や欧州旗について「われわれ世代の期待であり、未来だ」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)政権も、シュテフェン・ザイベルト(Steffen Seibert)政府報道官を通じて祝意を表明した。ザイベルト報道官は、マクロン氏に向けて「あと2週間の成功を祈る」と述べたほか、ツイッターにも「強いEUと社会的市場経済を掲げるマクロン氏の成功は良いことだ」と書き込んだ。

 また、ジグマル・ガブリエル(Sigmar Gabriel)独外相は、マクロン氏が次の仏大統領になるとの見方を示し、訪問先のヨルダン・アンマン(Amman)から動画をツイッターに投稿。「(マクロン氏が)決選投票で極右、右派ポピュリズム、反EUを吹き飛ばすと確信している」と述べた。

 開票速報によると、5月7日に実施される決選投票にはマクロン氏と極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首(48)が進む見通し。世論調査では、マクロン氏がルペン氏を破ると予想されている。(c)AFP