【3月27日 AFP】韓国の検察当局は27日、職権乱用や収賄の疑いで事情聴取を行った朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)前大統領(65)の逮捕状を請求した。

 朴氏は今月10日、憲法裁判所から罷免宣告を受けたことにより失職。さらに刑事訴追を免除される特権も失い、多くの韓国国民が朴氏の訴追を強く求めていた。朴氏の容疑は収賄、政府の機密情報の漏えい、職権乱用など複数に及ぶ。

 検察当局は声明で「これまでの捜査で膨大な証拠が集められているが、被疑者(朴前大統領)は容疑のほとんどを否認しており、今後証拠を隠滅する恐れがある」と指摘。

 また朴氏の親友で共謀関係にあったとされる崔順実(チェ・スンシル、Choi Soon-Sil)被告がすでに裁判にかけられていることから、検察は朴氏が逮捕されなければ「公平性の原理に反する」と述べた。(c)AFP/Jung Ha-Won