【3月27日 AFP】男子テニス、世界ランキング5位のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)が26日、ハムストリングの故障を理由にマイアミ・オープン(Miami Open 2017)3回戦を棄権することを発表した。

 2月のデルレイビーチ・オープン(2017 Delray Beach Open)準決勝で負傷したラオニッチは、ジャック・ソック(Jack Sock、米国)との同大会決勝も断念。今月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2017)も欠場していた。

 26歳のラオニッチは24日、復帰戦となったヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)との2回戦を白星で飾っていたが、けがが再発したという。

 予選勝者のジャリッド・ドナルドソン(Jared Donaldson、米国)と対戦する予定だったラオニッチはこの日、報道陣に対し「今回も同じハムストリングの筋肉で、大会初戦と昨日(25日)の練習後に徐々に悪化した。大きなリスクを自分に背負わせることなく、きょうの試合を戦うことは不可能だった」と語った。

 開幕前に欠場を発表した世界1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)と同2位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に続くラオニッチの不在により、今大会に残るトップ5選手は2人だけとなった。

 過去数か月にわたって故障に悩まされているラオニッチは、マレーに決勝で敗れた2016年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)以降、体力面で100パーセントだったことはないと明かした。

「直近7か月間は楽しいものではない。最初から最後まで、体に異常なくプレーできた大会は一度もない。今大会の目標は、最低でも健康に終えることだった」

 ウィンブルドン後の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)では、けいれんに苦しめられたラオニッチは、昨年9月に行われた国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)のチリ戦も同様の問題で欠場した。

 さらに1か月後の中国オープン(China Open 2016)では、足首のけがで準決勝を戦わずして断念。11月のパリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2016)でも準決勝を負傷棄権していた。

 クレーコートシーズンが目前に迫る中、ラオニッチは体調が再び万全になるまではプレーしない考えを示している。

「これから見通しは少し変わる。こうしたハードコートの大会などにおける目標は、自分がいけると感じればすぐに戻ることだった」

「考え方は、自分自身が100パーセントだと感じたときに復帰する形に変わると思う。それは2週間後かもしれないし、それより少し長くなるかもしれない」 (c)AFP