【3月25日 AFP】サッカーフランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は24日、チームを追放されているカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が自身との面談を求めたことについてコメントを避けた。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選のルクセンブルク戦の前日会見に出席したデシャン監督は、ベンゼマに何か言いたいことはないかと問われ、「現時点で何も話すことはない。今は明日の試合と28日に行われるスペインとの親善試合に集中している」と答えた。

「ここにいる24人の選手と彼らのスケジュールが最優先だ」

 代表通算81キャップを数える29歳のベンゼマは、代表で同僚だったマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)の「セックステープ」に関連した恐喝事件への関与が発覚した2015年10月から代表に招集されていない。

 このスキャンダルで母国開催となった欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)出場を逃したベンゼマは、一貫して無実を主張しており、2018年のW杯が近づく中で代表復帰に意欲を見せていた。

 仏ラジオ・モンテカルロ(RMC)に対し、最後にデシャン監督と話したのは昨季のことだと明かしたベンゼマは、「彼は僕を代表に選ばないと言った。そのときはそれ以上の説明は必要なかった。今はそうじゃない。なぜ今も同じ扱いなのか説明してほしい。毎日このことを自問自答している」と話している。

 当局はヴァルブエナに対する恐喝事件でベンゼマが仲介役を果たしたと考えている。(c)AFP