【3月24日 AFP】サッカーフランス代表で同僚だったマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)の「セックステープ」に関連した恐喝事件への関与が疑われ、現在代表チームから除外されているカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が23日、代表復帰を諦めていないとして、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督との面談を希望した。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属する29歳のベンゼマは、同事件への関与が発覚した2015年9月から代表に招集されていない。

 母国開催となった欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)でメンバー外となったベンゼマは、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が不動のエースとなった今、蚊帳の外に追われているが、来年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)出場を諦めていないとしている。

 ベンゼマは仏ラジオ・モンテカルロ(RMC)に対して「代表のキャリアを終わらせたわけではない。諦めたくないんだ」とコメントした。

「ビッグクラブでプレーしているし、代表から除外されているのは心苦しい。サッカーを愛しており、大きな試合が大好きだ。代表戦ではトップレベルの試合がある」

 昨年12月にフランスの裁判所は、捜査の打ち切りを求めていたベンゼマの要請を却下しており、裁判は今年中に行われるものとみられている。

 当局はヴァルブエナに対する恐喝事件でベンゼマが仲介役を果たしたと考えているが、代表通算81キャップのベンゼマは、改めて無実を主張し、「フランス代表として最後にプレーしてから一年半だ。傷ついている。経緯を説明する機会もないので不平等だと思う」と語っている。

「僕が求めているのは監督との話し合いだ。現在進行中の捜査やその他もろもろについてのね」

 ベンゼマは最後にデシャン監督と話としたのは昨季のことだと明かしている。

「彼は僕を代表に選ばないと言った。そのときはそれ以上の説明は必要なかった。今はそうじゃない。なぜ今も同じ扱いなのか説明してほしい。毎日このことを自問自答している」(c)AFP