【3月24日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選は23日、各地で行われ、マルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督が率いるグループAの中国は、前半に于大宝(Dabao Yu)が決めたゴールで韓国に1-0で勝利し、本大会出場へ望みをつないだ。

 中国スーパーリーグ(1部)の北京国安(Beijing Guoan)に所属する于の得点で最終予選初勝利を飾った中国は、通算32度目の対韓国戦で2勝目を挙げた。5試合未勝利でグループAの最下位に沈んでいた中国だったが、これでロシア行きにわずかな可能性を残している。

 今回の試合は、韓国のミサイル防衛システムの配備に中国が不快感を示すなど、両国間の緊張が高まり、満員のスタジアムに厳重な警備が敷かれる中で開催された。

 中国は前半34分、CKから于がヘディングでゴールを決め、韓国に2-3で敗れた2016年9月の試合以来となる最終予選407分ぶりの得点を記録。韓国は失点後すぐに反撃したが、池東源(Dong-Won Ji、チ・ドンウォン)が2度の決定機をものにすることができなかった。

 韓国は後半に長身のFW金信旭(Shin-Wook Kim、キム・シヌク)を投入して同点ゴールを狙ったが、オープンな展開で得点を奪うことができず、中国が逃げ切った。

 リッピ監督が指揮を執る中国は、アウェーで行われる28日のイラン戦に勝利すれば、プレーオフ進出となるグループ3位浮上に近づく。(c)AFP