【3月11日 AFP】16-17イタリア・セリエAは10日、第28節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は終了間際のPKで決勝点を挙げ、2-1でACミラン(AC Milan)に勝利した。本拠地での連勝を31に延ばしたユベントスは、暫定で2位との勝ち点差を11に広げている。

 王者ユベントスはメディ・ベナティア(Mehdi Benatia)のゴールで先制したものの、カルロス・バッカ(Carlos Bacca)に同点ゴールを許し、今季敵地では0-1で敗れていたミランと引き分けるかに思われた。

 しかし後半ロスタイム、ミランはホセ・エルネスト・ソサ(Jose Ernesto Sosa)がクワドォー・アサモア(Kwadwo Asamoah)にファウルして退場処分を受けると、さらにマッティア・デ・シーリョ(Mattia De Sciglio)がペナルティーエリア内でハンドを取られた。

 ユベントスはパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)がPKキッカーを務めると、この日見事なセーブを連発してミランを救っていたGKジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)を破った。

 勝ち点3を手にしたユベントスは、来週行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)決勝トーナメント1回戦、FCポルト(FC Porto)との第2戦に備えることになる。ユベントスはその第1戦を2-0で勝利している。

 ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、PKが決まった瞬間を見ていなかったと明かした。

「試合は終わっていた。すでに(ロッカールームへの)通路の中にいたし、見ないことを選んだ。勝つか引き分けるかだった。今夜の出来からすればドンナルンマからPKを決めるのは簡単なことではなかったから、パウロはよくやってくれた」

 一方、ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)監督は、選手が審判に詰め寄ったPKの判定についての議論に加わることを避け、「審判について話したくはないが、10分と95分のPKには大きな違いがある」とコメントしている。

 敗れたミランは、首位ユベントスと勝ち点20差の7位のままとなっている。(c)AFP