【3月4日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)でビデオ判定技術を使用する現実的な見込みがあると強く考えている。

「試合を変える」判定について審判を支援する映像副審(video assistant referees、VAR)は、昨年12月に日本で行われた16クラブW杯(2016 FIFA Club World Cup)で初めて導入された。

 VARはゴールやPK、レッドカード、あるいは選手の取り違えなどにおいて適用されるが、クラブW杯ではPKが与えられるまでに時間がかかり、議論が巻き起こった。それでも、インファンティーノ会長は来年のW杯までに技術の微調整は間に合うことを臨んでいる。

 3日に英ロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われた国際サッカー評議会(IFAB)の会合に出席したインファンティーノ会長は記者会見で、「それがわれわれの目指すところ。かなり自信がある」と語った。

「審判たちのトレーニングでちょっとした障害が発生したりしているが、使用頻度が増えればより素早く判断を下せるようになるだろう。昨年12月に日本で行われたクラブW杯の経験もあるので、(W杯での導入は)現実的だ。審判にとっては大きな変化ではなく、彼らも素早く吸収している」

「コンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2017)やU-20W杯、クラブW杯で使用するつもりだ。試合を変える状況で正しい判定を下すことができるのだから、VARは有益だ」

 IFABは3月の会合でW杯でのVARに使用にゴーサインを出すか否かを決めるが、FIFAはその前にW杯ロシア大会の候補に上がった全審判員に同技術のテストを行う。(c)AFP