【3月3日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2017)は2日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は7度のマッチポイントをしのいでドイツのフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber)を6-7(4-7)、7-6(20-18)、6-1で下し、4強入りを果たした。

 今大会では序盤に第2シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)や7度の大会制覇を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer)が姿を消していたが、マレーはこのスイス勢と同じ道をたどることをなんとか免れた。

 それでも世界ランク1位のマレーは、壮大な準々決勝の行方を左右する第2セットのタイブレークで31分間にわたってコールシュライバーと競り合い、ほぼ3時間に及ぶ激戦を苦しみながらも勝ち取った。

 マレーは「こういう試合を勝ち抜けるのは満足感を得られるし、もちろん勝てて本当にうれしい。第2セットを落としていたら本当に落胆していただろうけど、下手なプレーをしていると感じることはなかった。第1セットのタイブレークは不十分だったのは別として、自分のプレーはとても良かったと思うし、彼も素晴らしいプレーをしていた」とコメントした。

 幾度もコールシュライバーのマッチポイントをしのいだマレーは、自身も8度のセットポイントの末に試合を第3セットに持ち込んだ。

 タイブレークでの20-18のスコアは、1991年以降ではこれが6度目となった。そんな劇的な展開の中、マレーとコールシュライバーは、タイブレークカウント15-15の時点でチェンジエンドを忘れ、16-16となった時点でエンドを交代した。

 マレーはまた、「これほど長いタイブレークはやったことがない。ジュニアでもあれに近いスコアになったこともなかった。こんなことは多分もうないだろうね。11~12年ツアーでやっているけど、ここまでのものはなかった」と付け加えている。

 マレーは準決勝で、第7シードのリュカ・プイユ(Lucas Pouille、フランス)との対戦が決まった。プイユは、2回戦でフェデラーを退けた予選勝者のエフゲニー・ドンスコイ(Evgeny Donskoy、ロシア)を6-4、5-7、7-6(7-2)で下している。

 もう一方のトーナメントの山では、第4シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)が10本のエースを記録しながらも、フェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)に3-6、5-7で敗れた。ベルダスコは今季2度目となる準決勝で、ロビン・ハーセ(Robin Haase、オランダ)と相まみえる。(c)AFP