【3月2日 AFP】フランスリーグ・トップ14のラシン92(Racing 92)は1日、コカイン購入でフランス当局に訴追されたアリ・ウィリアムズ(Ali Williams)は「許しがたい過ち」を犯したとして、チームのアンバサダーから解任することを発表した。

 母国ニュージーランドで行われたラグビーW杯(Rugby World Cup 2011)優勝メンバーで、35歳のウィリアムズは2015年、チームのオーナーを務めるジャッキー・ロレンツェッティ(Jacky Lorenzetti)氏のワイン会社における広告的役割に加え、スター選手のダン・カーター(Dan Carter)のメディアアドバイザーとしてラシンに加入した。

 しかし、元オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のウィリアムズは今年、2列目不足に苦しむチームを助けるため、再びユニホームに袖を通していた。

 4日にグルノーブル(Grenoble)とのアウェー戦を控えるラシンのフォワードコーチ、ローラン・トラヴァーズ(Laurent Travers)氏は記者会見で、ウィリアムズは「もはやクラブのアンバサダーではない」と語った。

 一方のウィリアムズも直後、ツイッター(Twitter)で「大きなミスを犯し、申し訳なく思う。愛するラグビーコミュニティーを失望させてしまったと感じているし、相応の責任を取る。すべてのサポートに感謝する」と謝罪のコメントを投稿した。

 2月26日、ウィリアムズはコカイン購入の罪、RCトゥーロン(RC Toulon)でプレーするオーストラリア代表のジェームズ・オコーナー(James O'Connor)はコカイン所持の罪で訴追された。

 2人はその前日、パリ(Paris)市内のシャンゼリゼ(Champs Elysees)通り付近にあるナイトクラブの外でコカイン2.4グラムを所持していたところを逮捕された。

 トラヴァーズ氏は、ウィリアムズは「非常によく溶け込み、クラブ全体のために必要なことをやっていた」が、「許しがたい過ち」を犯したとして非難した。(c)AFP