【2月28日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、初采配となった27日のリバプール(Liverpool FC)戦で3-1の勝利を飾ったレスター・シティ(Leicester City)のクレイグ・シェークスピア(Craig Shakespeare)暫定監督は、正式な指揮官就任に向けて準備はできていると語った。

 クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)前監督が、優勝オッズ5000倍の下馬評を覆してリーグ優勝を果たしてから9か月後の今月23日に電撃的に解任されたことを受け、シェークスピア氏は助監督から暫定指揮官の座に昇進した。

 この日の試合では、ジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)の2得点に加え、ダニー・ドリンクウォーター(Danny Drinkwater)もゴールを決めたレスターは復活をアピールし、シェークスピア暫定監督にとっては欲望をかき立てられる経験となった。

 監督の仕事を望んでいるかと問われたシェークスピア暫定監督は、本拠地キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)に集まった報道陣に対し、「自分にその能力があると思うかって?イエスだ。その仕事を恐れるかって?答えはノーだ」と話した。

「しかし、それを決めるのはオーナーだ。これから彼らがじっくり検討して見極めていくことになるだろう。決まるのはそれからだ。彼らは様子をみることになる。別の指示がない限り、私は次のハル・シティ(Hull City)戦に向けて、チームを正しく準備させるように全力で努力していく」

 ラニエリ前監督は去ったかもしれないが、レスターの忠実なファンはこの日、65歳のイタリア人に対してあふれる愛情を示した。試合中では一部のファンが横断幕を振りかざして感謝の思いをささげていたほか、かつての指揮官の年齢に合わせて試合時間が65分を迎えた時には、名前を大合唱しながらスマートフォンのライトを点灯させて敬意を表する場面があった。

 レスターが劇的な復活を果たしたことについて、ラニエリ前監督なら何と言うだろうか問われると、シェークスピア氏は「クラウディオだったら、こう言うはずだ。『これがサッカーだ』とね」と答えた。

「木曜日(23日)の夜、彼に言われた言葉だ。彼は金曜日(24日)にも、そう念を押していた。今夜のパフォーマンスは(レスターが4-2で勝利した12月の)マンチェスター・シティ(Manchester City)戦で見たものだった」 (c)AFP/Tom WILLIAMS