【2月28日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のバルセロナ合同テストは27日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)のカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で初日が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)らライバル勢を抑えて全体1位のタイムを記録した。

 午前中のセッションではベッテルがタイムシートのトップに立っていたものの、ハミルトンは新しいチームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)から、自身いわく「獣」のような2017年の新型車を引き継ぎ、この日の最速タイムを計測した。

 昨季の年間王者ニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)氏に代わり、メルセデスのドライバーとなったフィンランド出身のボッタスは、午前中のテストで一時はトップに立っていたものの、ハミルトンにコックピットを譲った後、総合6番手に後退した。

 新チームでの最初のテストで目覚ましい結果を出し、笑顔をみせていたボッタスは、「最高の気分だ。1か月前にスタートしたばかりだけど、これまでのところ素晴らしい内容となっている」とコメントした。

 F1では米リバティメディア(Liberty Media)を新オーナーに迎え、ソーシャルメディア上でファンとの交流が活発化するなか、ハミルトンはコックピットから自身のインスタグラム(Instagram)にメッセージを投稿していた。

 これまで合計3度手にしている世界王座の奪還を目指す31歳のハミルトンは、「今日はテストに全身全霊をささげた。合同テストはトレーニングみたいなものだ。マシンは横幅と強度が加わり、感触が良かった。速度もフィジカルも増した獣だよ」とつづった。

「少し違った操縦が必要になっている。昨季よりもマシンが大幅に改善された。僕たちは依然としてライバルに狙いを定められている立場だけれど、目の前には仕事が山積みだ」

 大規模なルール改正により、2017年のF1マシンは旧型と比べて横幅が広くなり馬力も増加。ピレリ(Pirelli)タイヤが幅広くなった点も加速につながったことは明白で、今回のテスト初日では、昨年の全8日間を通じた最速タイムを何度も更新する結果となった。