【2月22日 AFP】競泳の五輪金メダリスト、グラント・ハケット(Grant Hackett、オーストラリア)氏が、先日家族と騒動を起こして逮捕された件について「人生で最もタフな一週間」だったと振り返ったうえで、精神面に抱える問題の治療を海外で受けたいと語った。

 36歳のハケット氏は先週、両親宅で騒ぎを起こした後に一時所在不明となり、安否が心配されていた。男子1500メートル自由形の元世界記録保持者は21日、「母と父は私の人生で最もタフな一週間を支えてくれた」と両親に感謝の意を示した。

 2014年に睡眠薬中毒のため米国のリハビリテーションクリニックに入院していたハケット氏はまた、「自分が精神的な問題を抱えていることは理解しているし、すでにオーストラリアでサポートを求めている。海外に行くことにもなるだろう」と続けた。

 2000年シドニー五輪と2004年アテネ五輪で連覇を果たした元王者は騒動後、あざで黒くなった右目の様子をインスタグラム(Instagram)で公開。自身を殴ったとして兄クレイグ(Craig)さんを非難していたが、この日出した声明では「兄と私はすでに関係を修復し、お互いを愛し合っている。家族こそが常に最優先するものだ」と説明し、状況の改善が済んだことを明かしている。(c)AFP