【2月19日 AFP】バスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)は18日、2017年の殿堂入りの候補を発表し、米プロバスケットボール(NBA)で得点王2回のトレイシー・マクグレディ(Tracy McGrady)氏、最優秀守備選手2回のシドニー・モンクリーフ(Sidney Moncrief)氏、オールスターゲーム出場5回のクリス・ウェバー(Chris Webber)氏らが選出された。

 殿堂入りは選考委員らによる投票で決まり、正式な殿堂入りを果たすには、24人の選者のうち18人の投票が必要になる。殿堂入りの決定は4月3日に発表され、9月7日から9日にかけて、殿堂のあるマサチューセッツ(Massachusetts)州スプリングフィールド(Springfield)で式典が行われる。

 3人を含めて、今回は9人の選手らが初めて最終候補に名を連ねている。監督としては、ファイナル制覇を2回経験しているルディ・トムジャノビッチ(Rudy Tomjanovich)氏もノミネートされた。

 オールスター出場5回で、米国代表としてシドニー五輪の金メダルも獲得しているティム・ハーダウェイ(Tim Hardaway)氏は、3回目の最終候補入りとなった。またチームとしては、女子の大学バスケットボールで10回の全米女王に輝いているウェイランド・バプティスト大学(Wayland Baptist University)が選出された。

 バスケットボール殿堂の議長を務めるジェリー・コランジェロ(Jerry Colangelo)氏は、「2017年組に選ばれた14候補が、われわれの愛するバスケットボールの世界にインパクトを残してきたことに感謝します。競技に長年貢献してきた彼らを祝することは、われわれの誇りです」と述べた。

 マクグレディ氏は、1997年から2013年までNBAで7球団に所属し、オールスターにも7回出場した。2001年にはMIP賞を受賞し、2003年と2004年はオーランド・マジック(Orlando Magic)で得点王のタイトルを獲得した。

 その後は中国に移籍し、2013年には青島イーグルス(Qingdao DoubleStar Eagles)で中国リーグのオールスターに出場。同年にサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)でNBA復帰したものの、スパーズがファイナルでマイアミ・ヒート(Miami Heat)に敗れた後、現役を退いた。

 オールスター出場5回のモンクリーフ氏は、1979年から1990年までミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)で活躍。キャリア平均15.6得点、4.7リバウンドの成績を残し、1983年と84年に2年連続で最優秀守備選手賞を受賞した。バックス退団後は、アトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)で1シーズンだけプレーした。

 1994年の新人王であるウェバー氏は、NBAの5球団に所属し、1998-99シーズンにはサクラメント・キングス(Sacramento Kings)でリバウンド王のタイトルを獲得した。(c)AFP