【2月16日 AFP】イタリア中部でこの半年間に相次いで発生し、多くの犠牲者を出した地震による被害額が230億ユーロ(約2兆7800億円)以上に上ることが分かった。市民保護局が15日、発表した。

 推定被害額のうち、住宅などの個人所有の建物の被害は計129億ユーロ(約1兆5600億円)、公共の建物の被害は11億ユーロ(約1300億円)となっている。

 伊中部には中世から続く町や村が多数存在し、芸術作品や記念碑、その他の歴史的な貴重品の修復にかかる費用は30億ユーロ(約3600億円)と推計されている。

 地震の復興支援に欧州連合(EU)連帯基金からの援助を充てるために、その申請の一部として、市民保護局の報告書はEUに提出されている。

 伊政府は、欧州を目指す移民の流入と同様に一連の地震は例外的な出来事であり、財政赤字削減目標の緩和が認められるべきだと主張している。(c)AFP