【2月15日 AFP】昨年の米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の選挙対策チームのメンバーだった複数の人物が、たびたびロシアの情報当局の幹部と接触していたことが分かったと、14日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が報じた。

 ニューヨーク・タイムズは「現、および元当局者の4人」の話として、傍受した通話内容や通話記録から、トランプ氏の選挙対策チームのメンバーはロシアの情報当局と繰り返し接触していたと報じている。

 また、同紙は4人のうちの3人の話として、米国の警察当局と情報機関は、ロシア当局が民主党全国委員会にハッキングし、米大統領選を混乱させようとしていた証拠を見つけようとしていたのと同時期に、トランプ氏の選挙対策チームのメンバーとロシアの情報当局の幹部との通信を傍受したという。

 通話の目的などは明らかになっていない。この件でこれまでに名前が上がっているのは、大統領選で一時期トランプ氏の選対本部議長を務めたポール・マナフォート(Paul Manafort)氏のみ。ロシアとウクライナで政治コンサルタントを務めていたマナフォート氏は、ニューヨーク・タイムズの報道を一蹴し、同紙の取材に対し「ばかげている」と述べた。(c)AFP