【2月14日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が訪米中のジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)・カナダ首相と米加両国の女性実業家らと開いた13日の会合に、トランプ氏の長女イヴァンカ(Ivanka Trump)さんが出席し、米国トップレベルの会議の席で中心的役割を果たした。

 ホワイトハウス(White House)閣議室で開かれた会合では、両首脳が発言した後、トルドー首相の横に座ったイヴァンカさんが議論の口火を切った。

 トランプ大統領に対しては、一家の事業と、大統領やその親族の政権内での役割との分離に関する疑問が広がっている。トランプ氏は、現代の歴代大統領が従ってきた慣例を破り、確定申告書の公開を拒否している他、自身の事業を売却する代わりに経営権を息子らに委譲した。

 またイヴァンカさんも大規模事業と関わりがあり、政府倫理監督機関の関心を集めている。トランプ氏は先週、イヴァンカさんが手掛けるファッションブランドの販売中止を決めた大手百貨店を「あまりにも不公平」と非難。その後、ケリーアン・コンウェー(Kellyanne Conway)大統領顧問もテレビ番組のインタビューでイヴァンカさんのブランド商品を宣伝し、調査対象になる可能性が取り沙汰されている。(c)AFP