【2月10日 AFP】フランス南部ニース(Nice)の裁判所は10日、アフリカ出身の移民たちの密入国を手引きし、欧州における移民危機を象徴する人物の一人となった農園経営者の仏人男性に対し、執行猶予が付いた罰金3000ユーロ(約36万円)の刑を言い渡した。

 オリーブ農園を営むセドリック・エルー(Cedric Herrou)被告(37)はフランスの警察の目を盗み、移民たちをイタリア側から違法に入国させる手助けをし、宿泊場所を提供してきた。検察側は禁錮8月を求刑していたが、判決はずっと軽いものとなった。

 エルー被告は欧州にやって来る人々の手助けをやめることはない、と判決前に語り、強気の姿勢を貫いた。またラジオ局ヨーロッパ1(Europe 1)に対し、「国家や検察からの脅しをものともせず、われわれは行動し続ける」と強調した。

 先月の公判でエルー被告は、「これはしなければならないことなのです。(移民の)家族たちが苦しんでいるのです」と発言し、移民を助けざるを得ないと訴えていた。

 霧雨が降る中、裁判所の外にはエルー被告を支持する一団が集結した。

 粗末な船に乗って地中海(Mediterranean Sea)を渡り、欧州にやって来た移民を違法に手助けしたとして、南仏では最近、エルー被告以外にも数人が裁判にかけられている。(c)AFP