【2月2日 AFP】米国ツアー、ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open)の騒々しい雰囲気は、ゴルファー全員の好みとはいえないかもしれないが、前回王者の松山英樹(Hideki Matsuyama)には適しているようだ。昨年10月から4勝を挙げている世界ランク5位の松山は、米アリゾナ(Arizona)州スコッツデール(Scottsdale)のTPCスコッツデールGC(TPC Scottsdale)で開催されるフェニックス・オープンとは相性が良く、2014年は4位タイ、2015年は2位タイ、昨年は優勝を果たした。

「グレーテストショー・オン・グラス(芝で最大級のショー)」と称されるフェニックス・オープンは、大観衆が詰めかけることで知られており、今週の観客動員数も約60万人に上ると予想されている。なかでも名物の16番ホールは数千人のギャラリーに囲まれてお祭り騒ぎとなり、パーティーのような雰囲気に包まれる。

 こうした環境に委縮してしまう選手がいる一方で、松山は前回大会の優勝に加え、絶好調を維持したまま今大会に臨む。2日に開幕する同大会で連覇を目指す松山は、「コースとの相性かどうかは分からないけど、ここに来る大勢のギャラリーに鼓舞されて、勢いをもらっているのは確実。ここでプレーするのが大好きだ」とコメントした。

 昨年のフェデックス・カップ(FedEx Cup 2016)プレーオフ最終戦、ザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship 2016)を5位で締めくくった松山は、同10月に日本オープン(Japan Open Golf Championship 2016)を制すると、世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)のHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2016)、11月の三井住友VISA太平洋マスターズ(2016 Mitsui Sumitomo VISA Taiheiyo Masters)、そしてウッズが大会ホストを務める12月のヒーロー・ワールドチャレンジ(2016 Hero World Challenge)で優勝を果たした。

 松山はまた、昨年10月のCIMBクラシック(CIMB Classic 2016)で2位に入り、2017年の幕開けとなった今年1月のSBSトーナメント・オブ・チャンピオンズ(SBS Tournament of Champions 2017)でも、優勝したジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)に次ぐ2位の成績を収めた。

 ソニーオープン・イン・ハワイ(Sony Open in Hawaii 2017)では27位タイ、ファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2017)では33位タイと少し勢いが衰えたものの、24歳の松山はフェニックス・オープンに戻り巻き返しを図っている。

「ここ半年間はプレーが好調だ。ソニーオープンとファーマーズでは不本意な結果だったので、自分が絶好調だと話すのは少し気が引けるけれど、スコッツデールの砂漠コースに戻ったことで復調につながればいい。最終日には大会連覇できることを望んでいる」 (c)AFP