【1月28日 AFP】フィギュアスケート欧州選手権(ISU European Figure Skating Championships 2017)は27日、チェコのオストラバ(Ostrava)で女子シングル・フリースケーティング(FS)などが行われ、エフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva、ロシア)が世界歴代最高得点を記録して大会連覇を飾った。

 17歳のメドベデワは、非の打ち所のない完璧な演技を披露してFSでの世界最高となる150.79点を記録。合計では229.71点とし、2010年のバンクーバー冬季五輪の金妍児(Yu-Na Kim、キム・ヨナ)氏の得点を1点以上上回った。

 グレーにピンクがあしらわれた衣装で氷上に降りた小柄なメドベデワは、いともたやすくジャンプを決め、流れるような滑りをみせた。それに加え、不必要なコンビネーションジャンプまで入れたメドベデワは、「小柄な私でも、普通以上のことをしてみたかったんです」と、クスクス笑った。

 2位には合計211.39点でアンナ・ポゴリラヤ(Anna Pogorilaya)が入り、ロシア勢がワンツーを飾った。3位には約3年ぶりに競技復帰したイタリアのカロリーナ・コストナー(Carolina Kostner)が合計210.52点で続き、3年連続となるロシア勢の表彰台独占を阻んでいる。

 コストナーは2014年ソチ冬季五輪で銅メダルを手にしたあと、長期休養を決断していたが、元恋人で陸上競歩のアレックス・シュバーツァー(Alex Schwazer)のドーピング検査回避を手助けしたとして、出場停止処分を科されていた。

 自身10個目となる欧州選手権でのメダルを手にしたコストナーは、「メダルの喜びよりも、しっかりと滑れた喜びの方が大きいです。この素晴らしい一週間のおまけのようなものです」とコメントしている。(c)AFP/Elodie SOINARD