【1月24日 AFP】スウェーデンで、女性1人を集団暴行した上、その様子をフェイスブック(Facebook)で生配信したとして、若い男3人が逮捕された。警察は23日、ソーシャルメディアのユーザーらに対し、犯行の様子を収めた動画を所有していれば提出するよう呼び掛けた。

 18歳、20歳、24歳の容疑者らは22日早く、首都ストックホルム(Stockholm)の北70キロに位置するウプサラ(Uppsala)のアパートで、被害者の30歳女性の目前で逮捕された。

 フェイスブック上のグループに所属しているユーザーらが、生配信された動画を見て警察に通報したことで逮捕につながった。この非公開グループには、6万人のメンバーがいたという。

 最初の通報者の一人となった女性は日刊紙エクスプレッセン(Expressen)に対し、前科があり警察が主犯格とみている24歳の容疑者が、被害者の「衣服を引き裂いて脱がせた」上で暴行に及んだと証言。

 さらにこの容疑者が、「犯行の一部始終を動画に収めて写真も撮っていたとみられ、写真は(写真・動画共有アプリの)スナップチャット(Snapchat)にも投稿していた」としている。

 地元検察当局は23日に開いた記者会見で、「写真や動画資料の一部は入手したが、犯行そのものが写っているものがない」と明かし、ソーシャルネットワークのユーザーらに対し、犯行が写っている写真や動画を持っていれば警察に提出するよう協力を呼び掛けた。

 この動画は現在フェイスブック上からは削除されているが、インターネット上では既に拡散している。現地メディアが公開した抜粋動画には、容疑者のうち少なくとも1人が拳銃を構えている様子も写っていた。(c)AFP