【1月14日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)開幕を控える錦織圭(Kei Nishikori)は14日、より成熟して精神的に強くなったことで、四大大会(グランドスラム)での成功という大きな約束を果たす準備が整ったと語った。

 アジア人男子選手として史上最高位につけている27歳の錦織はツアー通算11勝を挙げているものの、グランドスラム制覇の経験はない。これまで最もタイトルに近づいたのは、決勝でマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に屈した2014年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)となっている。

 昨年は全米オープンでの準決勝進出を筆頭に、すべてのグランドスラムで大会2週目まで勝ち残った錦織は、今年は一歩前進することを心に固く決めている。

 これまで3度8強入りしている全豪の開幕を前に錦織は、「世界トップ10に入ってから多分3年が過ぎました。そして、精神的にも本当に強くなりました。すべてにおいて、つまり、コートの中であってもコートの外であっても、より安定して、より成熟しました。すべてが良くなってきています」と語った。

 大会初戦でアンドレイ・クズネツォフ(Andrey Kuznetsov、ロシア)と対戦する錦織は、「いつかグランドスラムのタイトルを手に入れられればと思います。だけど、大きなタイトル、マスターズ大会の優勝すら手にしたことないです。それが、自分の自信や経験として必要なことだと思います。今年の目標は大きな大会で勝つことです」と続けた。

 今季最初のグランドスラムを前に、錦織はブリスベン国際(Brisbane International 2017)の決勝に進出。グリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)に敗れたものの、しっかりとした準備を重ねた。

「今年は良い出だしを切ったと思います。シーズンの初めとして、大きな自信を手にするためにここでどうやってプレーするかがすごく大事になると思います。気分は上々です」 (c)AFP