【1月13日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)は13日、女子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、世界ランク1位で連覇を目指すアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)は、準々決勝で全仏オープン(French Open 2016)女王のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)と対戦する見込みとなった。

 昨年の全豪オープン決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を破り、自身初の四大大会(グランドスラム)制覇を遂げたケルバーは、初戦でレシヤ・ツレンコ(Lesia Tsurenko、ウクライナ)と対戦する。

 全豪に続き全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)も制しているケルバーは、2年連続の決勝進出に向けて比較的楽な組み合わせとなった。その中でも、開催中の前哨戦アピア国際(2017 Apia International Sydney Tennis Tournament)2回戦で思わぬ敗戦を喫したダリア・カサキナ(Daria Kasatkina、ロシア)との一戦は、試練となる可能性もある。

 19歳で世界ランク26位のカサキナを相手に、ケルバーは厳しい暑さの中で行われた試合を6-7(5-7)、2-6で落としている。

 また、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で決勝に進出した経験があるユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)はアピア国際で好調を取り戻して4強入りを果たしており、ケルバーに立ちはだかる可能性もある。

 一方、グランドスラム通算23度目の優勝を狙うセレーナは、厳しい組み合わせとなった。

 ケルバーに世界1位の座を奪われたセレーナは、初戦で元世界7位のベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)と対戦し、4回戦では好調のジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)、準々決勝では第6シードのドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)と顔を合わせる可能性がある。

 これまで6度全豪を制覇しているセレーナの入ったトーナメントの山には、全米オープンの決勝に進出したカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)や全豪オープンで2度4強入りを果たしているアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)が名を連ねており、両者は準々決勝で相まみえることになる。

 セレーナは全米オープンの準々決勝でプリスコバに敗れており、この黒星が世界2位への転落の引き金となった。

 また世界ランク4位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は、シェルビー・ロジャース(Shelby Rogers)との一戦で開幕を迎え、準々決勝では第8シードのベテラン、スベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)か第11シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)との対戦が見込まれている。

 日本勢は初戦で、土居美咲(Misaki Doi)がポーリン・パーメンティア(Pauline Parmentier、フランス)と、日比野菜緒(Nao Hibino)が大会第32シードのアナスタシヤ・セバストワ(Anastasija Sevastova、ラトビア)と、奈良くるみ(Kurumi Nara)が予選通過者と、尾﨑里紗(Risa Ozaki)がサラ・エラーニ(Sara Errani、イタリア)と、大坂なおみ(Naomi Osaka)がルクシカ・クムクム(Luksika Kumkhum、タイ)とそれぞれ対戦する。(c)AFP