【1月11日 AFP】男子ゴルフのロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が、アイルランド代表か英国代表のどちらかを選ばなければならない「苦悩」を明かし、2020年の東京五輪は不参加の意向を示した。

 現在世界ランキング2位のマキロイは、ゴルフ競技が112年ぶりに復活したリオデジャネイロ五輪を欠場した選手の一人で、さらには五輪でほかの競技は見ることはあっても、ゴルフ競技には関心がないと発言したことで批判を浴びていた。

 マキロイは10日、英国放送協会(BBC)に対して、リオ五輪ではアイルランドと英国のどちらかの代表としての出場を選択しなければならず、北アイルランド出身の自分にとっては非常に難しい状況だったと明かしている。

「僕はたくさん悩んだんだ。でも、大勢の人から理解を得られなかった」と話すメジャー通算4勝のマキロイは、「多くの人たちが誤解していて、僕にはどうすることもできなかった」と語った。

「五輪でゴルフ競技が採用されるのは素晴らしいことだ。だけど個人的な感情の問題で、おそらく五輪には参加しない。僕個人の決断として、みんなが尊重してくれることを願っている」

 ゴルフのW杯では英国代表が結成されないため、アイルランド代表として出場したマキロイだが、たとえそれしか選択肢がなかったとしても、自分にとっては複雑な心境だったことを明かしている。

「どこかを選びたくないというわけではない。ただ北アイルランドは地球上で最も偉大な場所の一つで、そこの人たちは素晴らしく、自分にとってはホームなんだ」

「個人的な決定であり、悩みもせずに決めたわけではない。これまで長い間、僕はこの葛藤に苦しんできたんだ」

 マキロイはまた、リオ五輪でゴルフ競技を見ていたことを明らかにし、「全英オープン(The 145th Open Championship)でたくさんあった報道陣からの質問のうちの一つだったと思う。その質問に何も考えず答えてしまった」と述べた。

「ゴルフ競技が五輪で実施されて本当に良かった。リオ五輪は本当に素晴らしかったと思う」 (c)AFP