【1月5日 AFP】米電気自動車(EV)大手のテスラモーターズ(Tesla Motors)は4日、米西部ネバダ(Nevada)州にパナソニック(Panasonic)と共同で建設した巨大電池工場「ギガファクトリー(Gigafactory)」で、リチウムイオン電池の量産を開始したと発表した。基幹部品である同電池の生産増強をてこに、EVを自動車市場の主役に押し上げることを目指す。

 テスラが自社ウェブサイトに掲載した発表文によると、世界最大のリチウムイオン電池工場であるギガファクトリーで生産する電池は同社の蓄電製品や小型セダン「モデル3(Model 3)」に搭載される予定。

 テスラにとってリチウムイオン電池の量産は、米国価格が3万5000ドル(約410万円)と廉価なモデル3に関する目標を実現していく上で決定的に重要な段階となる。モデル3の事前予約はこれまでに40万台近く積み上がっている。

 一方、この工場の電池が採用される住宅用蓄電製品は、太陽光発電と連携して家庭への給電ができる。

 テスラはEV向けと住宅用製品向けの双方の電池について生産を増強していく方針。2018年までにこの工場の生産能力をそれ以外の世界全体にほぼ匹敵する規模に拡大させる見込みだ。

 テスラは3日、2016年10~12月期の納車台数は目標に届かなかったものの、同年通年の生産台数は前年比64%急増したと発表している。(c)AFP