【1月4日 AFP】南米コロンビアの警察当局は3日、同国最大の麻薬カルテル「クラン・デル・ゴルフォ(Clan del Golfo)」の最高幹部に仕える副官(36)の身柄を拘束したと発表した。この幹部は偽造した死亡診断書を入手し、偽名を使って生活していた。

 拘束されたのは、ゴルフォの最高幹部アントニオ・ウスガ(Antonio Usuga)容疑者に仕える副官の一人とされるオマール・ダリオ・パティーノ・ロンドノ(Omar Dario Patino Londono)容疑者。1月1日未明、潜伏先のコロンビア中部カルダス(Caldas)州にある農場を警察が急襲した。

 警察の声明によると、ロンドノ容疑は自分が死んだことにして、当局の追跡を逃れようとしていた。

 ウスガ容疑者は、警察の取り締まりによって途絶したコロンビアの太平洋(Pacific)沿岸から中米へ抜けるコカイン密輸ルートの再開を、パティーノ容疑者に直接指示していたという。

 ロンドノ容疑者はこのほか、ゴルフォがカルダス州で行っている違法採掘も管理していたとされる。(c)AFP