【12月24日 AFP】シリア内戦の激戦地アレッポ(Aleppo)で今週、クリスマスを前にキリスト降誕の場面を再現する準備が進められた。

 崩れかけた聖エリアス大聖堂(Saint Elias Cathedral)内で、ネム・バダウィ(Nehme Badawi)さんと兄弟のバシル(Bashir Badawi)さんらは、キリスト降誕の場面を再現するために使う木材や金属くずを求めて雪に覆われたがれきの中をくまなく探した。

 5年以上にわたり内戦が続くシリアだが、同国第2の都市アレッポでは4年以上にわたる激戦の後、クリスマスのわずか数日前に銃声がやんだ。

 シリア政府軍は22日、アレッポ全域を反体制派から奪還したと宣言。文化と歴史の中心地を世界的な破壊の象徴へと変えた戦闘に終止符を打った。

 アレッポの少数派のカトリック教徒たちは一刻も無駄にすることなく、廃虚と化した聖エリアス大聖堂を何とか復活させ、5年ぶりのクリスマスミサを行おうと準備している。(c)AFP/Maher al-Mounes