【12月18日 AFP】16-17スペイン1部リーグは17日、第16節の試合が行われ、セビージャFC(Sevilla FC)はルシアーノ・ビエット(Luciano Vietto)が2得点を挙げるなど、マラガ(Malaga CF)を4-1で退け、FCバルセロナ(FC Barcelona)を抜いて暫定2位に浮上した。

 セビージャは前半の10分間にチームが連動した見事な崩しから4得点をたたき出し、試合の行方を決定づけた。まずはスティーヴン・エンゾンジ(Steven N'Zonzi)のスルーパスからビエットが先制点を決めると、その3分後には長い距離を走ったビトロ(Victor Machin Perez "Vitolo")の折り返しを再びビエットが流し込んだ。

 セビージャの勢いはその後も止まらず、ウィサム・ベン・イェデル(Wissam Ben Yedder)が3得点目、ビトロが4得点目を奪い、前半だけで4-0と突き放した。

 後半に入ると、アディル・ラミ(Adil Rami)がイエローカードを立て続けに2枚もらって不要な退場処分を受け、さらにマラガのサンドロ・ラミレス(Sandro Ramirez Castillo)に見事なFKから1点を返されたが、大勢に影響はなかった。

 セビージャは翌日にRCDエスパニョール(RCD Espanyol)とのカタルーニャ・ダービーを控えるバルセロナをかわし、首位レアル・マドリード(Real Madrid)に次ぐ暫定2位に浮上。レアルは16クラブW杯(2016 FIFA Club World Cup)出場のため、今週末はリーグ戦の試合がなく、18日に横浜で鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)との同大会決勝に臨む。

 一方、ラス・パルマス(UD Las Palmas)と対戦したアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、サウル(Saul Niguez)の強烈なミドルシュートで1-0の勝利を収め、公式戦4試合ぶりの勝利を手にした。

 しかし、4位ビジャレアル(Villarreal CF)と5位レアル・ソシエダ(Real Sociedad)が同日の試合でともに勝利したため、アトレティコは両チームと勝ち点1差の6位で2016年を終えることとなった。

 サウルの個人技に助けられ、1年の締めくくりを勝利で飾ったディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)で決勝進出を果たした2016年を「桁外れの一年」と評した。

「ここまでの道のりを考えれば、桁外れの一年が終わったと言える。アトレティコ・マドリードのファンは、素晴らしい一年を誇りに思うべきだし、その年を非常にしっかりした内容で締めくくることができた」 (c)AFP/Kieran CANNING